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アルナックの失われし遺跡/基本戦略

 

アルナックの基本戦略について

冒頭からこの記事の存在意義を疑わせるようなことを言うようだが、アルナックというゲームはあまり大きな戦略というものは存在しないと思っている。
「コンパスは遺物に使うのではなくて探検に使ってガーディアンをたくさん倒すぞ」
「序盤はコインに通いまくってデッキ強化だ!」
というような判断は、ゲームが始まる前から存在している戦略というよりも、その時たまたまコンパスが溜まっていて偶像があれば研究で先行できるとか、いいアイテムがショップに並んでいるからコインに通っておこうかなといったようにその瞬間瞬間の解として存在しているのであって、ゲームがはじまる前から語れるような話ではない。
ゲームを通してアドバイスするようなことがあるとすれば、
とにかく研究で先行して研究ボーナス(研究タワーの途中で落ちてる早い者勝ちのやつ)を取れ
ということである。

研究で先行することが一番大事

この傾向はとくに表面のマップ(鳥の寺院)で強いが、序盤から研究でどれだけ先行できるかどうかが早い者勝ちの研究ボーナスを取れるかどうかを決めてしまい、さらに毎ラウンド固定で資源をもらえる助手の獲得とその強化にも関わってくるため、出遅れてしまうと一方的に不利になりやすい。
一方、裏面の蛇の寺院では後半のボーナスが恐怖になっていたり、序盤に2人目の助手がいなかったりと研究のボーナスが緩やかなこともあり、より幅の広い選択肢が取れるようにうまく設計されているため上級者向けのマップだということができるだろう。
しかし、いずれにしても早い者勝ちの研究ボーナスで先行することはどちらのマップにおいても重要であることは疑いがない。
自分が研究ボーナスを取るということは、他のプレイヤーがそのボーナスを取る権利を失うということなので、自分が伸びること加えて相手を妨害する効果も大きい。
まずは、場の研究ボーナスの位置を強く意識して、誰がいまそこに登れる状態になっているのか、現状誰に権利があるのかといった状況判断ができるようになろう。

資源の価値について

計算の基本

このゲームに戦略なんていう大袈裟なものはなくその場その場の最適解を考えてプレイするのが大事、というようなことを述べてきたが、行動の損得を考えるためには、資源の価値を適切に評価する必要がある。

以下は移動コストに足マークを払うことで野営地で取れる資源である。

収入コイン2コンパス2石板2やじり1宝石1
支出カード1枚捨て

ここから、やじりのおおよその価値はコインコンパス石板の2倍であり、宝石はさらに1枚カードを捨てることを要求されるため、コインコンパス石板の3倍程度の価値であることがわかる。
そこで、このコイン、コンパス、石板の価値を1r(rはresourceの略)として、このゲームにおける資源の単位として考えていきたい。

コインコンパス石板やじり宝石
1r1r1r2r3r

このように考えると、例えばLv1の探索報酬はコンパス2/アイテムフリー獲得を除いて、すべて3rで統一されている(4r分獲得できる報酬はその分恐怖がついてくる)し、Lv2は5rで統一されていることがわかるだろう。参考: 場所
また、アイテムも貰える資源が2rだったり3rだったりするし、遺物も同様に損得計算ができるので、行動の価値を適切に評価しやすくなる(例えば犬が強いカードであることは即座に理解できるだろう)。
基本資源の他にも、研究ボーナス(早い者勝ちで取れるやつ)や守護者を倒した時のボーナスなどでアップグレード、移動コスト、ドロー、除去などもあるが、これらも基本的には1rの価値として考えるとわかりやすいだろう。

もう少し細かく価値を考えてみる

コイン、コンパス、石板、アップグレード、移動コスト、ドロー、除去の価値は1rであると書いたが、細かい話をすればこれらには微妙な差がある。
このゲームは上述のように、研究で先行することのメリットが大きいが、研究タワーを登るのに必要な主な資材は石板、やじり、宝石なので、この3つの資源に近い資源は相対的に価値が高い。
この意味において、コインはショップからアイテムを購入して、しかも次のターン以降にそれを引くまではこれらの資源に変換することができないのでスピードが遅い分だけ価値が低いと考えられる。
コンパスはその瞬間に遺物でこれらの資源に変換できる分、有利である。しかもコンパスは点数効率の良い守護者を倒しながら資源を変換していけるため、その意味でもコインよりも少し価値が高いと考えていいだろう。コンパスの価値は蛇の寺院だと研究に偶像が必須となるためさらに高まる。
実際、コイン2枚を入手するアイテムは1Gだがコンパスは3Gなので、コイン<コンパスはゲームデザイン上意図されたものであるといっていいだろう。
ただし、ゲーム序盤に購入したアイテムはその後に何回も使えることになるため、コインの価値もゲーム序盤には相対的に高く、徐々に下がっていくと考えられる。コイン2枚が貰える野営地は不人気なアクションだが、ゲーム序盤においては使われているのを見かけることがある。しかし終盤にこのアクションを踏まなければならないようでは、かなり厳しいといってもいいだろう。

他にも、ドローの価値は自分のデッキに何が含まれているかに大きく左右されるので都度判断しなければならないが、一般的にドローの価値は1rよりもかなり高い。
ドローがついてくる場所やボス報酬などがあれば、積極的に狙うことをおすすめしたい。

発見、発掘の方針について

発見、発掘は効率のいいアクションである

まずは用語の定義をしておきたいが、弊Wikiでは、はじめてコンパスを使用してLv1やLv2の場所を開く行為を発見と呼び、すでに開かれたこれらの場所に行くことを発掘と呼ぶことにする。
それではまず、発見と野営地や発掘の効率の比較から考えてみよう。
Lv1/Lv2の発見には3/5コンパスが必要であり、さらに考古学者1人と、靴or船の移動コスト(1r/2r)が必要になる。最初に1r分のボーナスが手に入り、2r/4r分の偶像ボーナスと3r/5r分の資源が入手できる。
守護者は後回しにするとして、野営地や発掘と合わせてまとめるとこうなる。

野営地Lv1発掘Lv2発掘Lv1発見Lv2発見
収入2r3r5r1r+2r+3r=6r1r+4r+5r=10r
支出0.5r1r2r3r+1r=4r6r+2r=8r
差益1.5r2r3r2r2r

ということで、効率でいうと野営地が一番低く、Lv2の発掘が高く、他は2rで変わらない。
ただし、いくら野営地よりもLv1のほうが効率がいいからといって、手札の恐怖を使い切らずに残してしまったらそこでロスが発生して同じことなので、注意が必要である。

さて、発見に関してはこの後さらに守護者と対峙することになる。
次に紹介する守護者を倒さないケースを除いては基本的には倒した方が得なので、ここでは倒す前提で考えてみよう。
守護者を倒すときのコストは3r~4rだが、守護者のうち11/15は4rと4rコストがかかる守護者の方が多い。
倒すことで貰えるボーナスを

守護者を倒さないケース

宵越しの金は持つな