アークノヴァ/基本戦略 のバックアップ(No.6)



ボトルネックについて理解すべきこと

アークノヴァとは、アクションのボトルネックを解消するゲームである・・と言っても過言ではないくらい、重要な概念。

アークノヴァは「カード,建設,動物,後援者,協会」の5つのアクションが循環するシステムのため、何か特定のアクションを打ちまくることは一般に困難である。よって、さまざまなアクションをバランスよく打ちながら拡大再生産を進めることが重要になってくる。

しかしながら、運要素やインタラクションが絡んだゲームである以上、常に完璧にバランスの取れた状態を維持するのは難しい。展開によっては特定の資源が不足したり、もっとこのアクションたくさん打ちたいな・・と思うようなこともあると思う。これはその部分がボトルネックになっていて、拡大再生産が停滞している状態であると言える。

そのようなとき、もしくはそうなる前にどこがボトルネックになるかを予測し、補うような動き方をすれば、非効率な手の発生を防いでゲームを有利に進められるようになる。ここではその、ボトルネックについて考えるためのベースとなる分類について述べる。どのような要素があるのかを論理的にイメージできていれば、実戦の中でも考えやすくなると思うので参考にしていただければ幸い。


動物

まずはメインの動物について。

動物は訴求点を得る主な手段であり、最も一般的な得点源。

アークノヴァにおける動物のしくみは次のようになっている。

動物_要素.png

まとめると、「お金,囲い地,動物カード」の3つの要素があり、

この3要素のどれが不足しても、動物は飼えずにうまく回らなくなる。

以下に、それぞれのボトルネック解消手段をまとめておく。展開に応じてうまく対処していけるとよいと思う。

お金のボトルネック解消手段

この中で最も柔軟に戦術を選べるのは後援者アクションの改良なので、お金がボトルネックになりそうなときは後援者アクションを早めに改良するプランを視野に入れておく。(もちろん他と比較してそれがベストかどうかはケースバイケースだが。)

囲い地のボトルネック解消手段

何かしらの手は打たないと回らないと思われる。

動物カードのボトルネック解消手段

動物以外に後援者や保全計画のカードもあるので、ドローする場合は必ずしも動物カードを引けるとは限らないことに注意。また、序盤に出せないような重い動物を引いてきてしまうこともある。

動物アクション自体のボトルネックについて

動物アクション自体のボトルネックについても補足しておく。

上記に挙げた「お金,囲い地,動物カード」が十分であっても、動物カードを出すアクション能力自体が追いつかないことがある。これは主に、拡大再生産が進んだあとの終盤に発生する現象である。

この状態を打開するには、一般に動物アクションカードを改良する必要がある。動物がⅡ面になれば3のスロットでも動物を2枚出せるようになるためハイペースで打ち続けることができ、アクション能力がボトルネックになる恐れはほぼなくなる。


後援者

後援者アクションでは休憩してお金を得ることもできるので、打てる後援者カードのない状態が必ずしも悪いわけではないが、後援者アクションが右側に移動してくるタイミングで強い後援者を打てる状態になっていると有利である。

後援者アクションを改良していれば10金得られるのでそこまで気にしなくてよい(実際10金は強い)と思うが、改良せずに進めるストラテジーのときは、それなりに後援者を手札に蓄えることを意識するとよいと思われる。(ただし、状況にそぐわない弱い後援者を出してしまわないように注意。)

逆に、打ちたい後援者がたくさんあるけどアクションが追いつかないとき。このようなケースの多くは何かしら諦めるか後回しにすべきだが、お金を支払って後援者を出せるボーナス(マップなどにある)を利用するとすべて出せて通常とは違う動きができる場合があるので、頭の片隅に入れておくとよい。


協会

協会アクションについては、何よりも保全計画の得点効率が良いので、保全計画とそれ以外も含めた全体を分けて考える。動物で稼ぐのが訴求点側のメインなら、保全計画は保全点側のメインで動物と並ぶ重要な得点源。

保全計画

保全計画は拡大再生産が順調なら(4人戦では)終盤に向けて一気に受け皿が増えてくる特徴があると思うので、X-トークンを使ってでもたくさん踏みたい過剰の状態になることが多いと思われる。

逆に序盤から中盤にかけての受け皿は少なく、うまいこと確保できるとワーカーを増やしたり、早めに嚙みつきや2マス囲い地などの収入を解放できたりして、ゲームを有利に進められる場合がある。

受け皿の確保手段は、以下のように比較的シンプル。

協会アクション全体

序盤から中盤にかけて重要な協会アクションに、提携動物園や大学の獲得がある。特にそれぞれ2つ目を獲得したときにアクションカードを改良できる効果が大きいため、序~中盤は必ずしも保全計画を打てないからといって、協会アクションがだぶつくことはない。(ただし、大学は展開によっては必要ない場合もあるので注意。実際、大学を取る手を保全計画に回して得点を積み重ねていければ一番早い。)

むしろ、ワーカーが1つしかないのがボトルネックなので、保全計画達成時のキューブや2保全点のボーナスで早めにワーカーを2つにできると動きやすくなる。


その他全般

X-トークンについて

X-トークンのメリットはいくつかあるが、ボトルネックに関しては以下のアクションで使うと解消するためのエンジンになる。

機敏の効果について

機敏(任意のアクションカードを1のスロットに移動できる)の効果は、ボトルネックとは逆にある特定のアクションが過剰になってしまって打つ必要のないときに有効である。終盤にカードなどの得点に寄与しないアクションをこれで葬れると、手数を圧縮できる。

強化の効果も、指定のアクション限定で機敏の働きをする。


改良するアクションカードとその順序

各アクションカードのⅡ面のメリット

建設

協会

動物

後援者

カード

改良タイミングについて

改良枚数について

改良順序について

建設をベースにする考え方

協会、動物をどう絡めるか

建設、協会、動物3枚の安定感

後援者を改良するケース

カードを改良するケース

コスト換算