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ラ・グランハ（La Granja）は、スペイン語で大農場という意味です。
ゲームシステムは、拡大再生産と言っていいと思います。このゲームの個人ボードは奇怪（きっかい）な形をしており、手札のカードをプレイしていくのですが、カードの挿し方は、左、右、下、上の４通りがあり、挿し方によって異なる効果が得られるという点が非常に特徴的です。
プレイ人数は２人から４人で、全部で６ラウンド戦って、勝利点の高いプレーヤーの勝ちです。
ゲームの流れは、まず、カードをプレイします。基本的に各ラウンドにプレイできるカードは１枚ですが、１ラウンド目だけ特別に２枚のカードをプレイ出来ます。
カードをプレイしたら、収入獲得、畑（左に刺したカード）やブタ小屋に資源が沸く、それが終わったら、屋根の購入です。屋根の購入は基本的に手番順に行いますが、１ラウンド目だけ特別に、手番順の逆順に屋根を購入します。各ラウンドそれぞれ屋根は４種類あり、４人戦だと全部出てきますが、屋根は人数分しか出てこないので、２人戦では、４種類のうち２種類だけ出てきます。
屋根の購入が終わったら、（リアルだと）スタートプレーヤーが人数ｘ２＋１個のダイスを振ります（BGAでは勝手に振られる）。そして、スタートプレーヤーから順に、ダイスをピックしていき、ピックしたダイスに応じた効果を得ます。全てのプレーヤーがダイスをピックしたら、改めてスタートプレーヤーから２個目のダイスをピックしていきます。そして、全てのプレーヤーが２個目のダイスをピックしたら、ダイスが１個だけ残るので、スタートプレーヤーから順に、全てのプレーヤーが、残った１個のダイスの効果を得ます。つまり、各プレーヤー、毎ラウンド３個分のダイスの効果を得ます。
ダイスのピックが終わったら、全てのプレーヤーはロバタイルを秘密裏に選び、いっせーのせで出して効果を解決します。ロバタイルには、１ロバ３シエスタ、２ロバ２シエスタ、３ロバ１シエスタ、４ロバ０シエスタの４種類があり、１ラウンド目は全てから好きなのが選べますが、２ラウンド目は１ラウンドに出さなかった３つから、３ラウンド目は１・２ラウンドに出さなかった２つから選ぶことになります。４ラウンドに全タイルが復活して再び４種類から選べ、５ラウンド、６ラウンドは、２ラウンド、３ラウンドと同様、３択、２択になります。
シエスタは、カードの効果や、屋根や、5の目や、荷車製作所の効果で増えることもあります。それにロバタイルのシエスタを足し、シエスタの進み具合で、手番順の変更を行います。このラウンドはこの後輸送を行いますが、この輸送から、手番順は、この新たな手番順で行います。ロバタイルのシエスタは、（古い）手番順に進め、同じ位置の場合は、シエスタチップが重なり、上にあるプレーヤーが優勢と判断されます。
輸送は、まず、（新しい）手番順で、ロバの数だけ通常輸送が行えます（荷車製作所を達成している場合は＋１）。
全てのプレーヤーが通常輸送を行ったら、改めて、（新しい）手番順で、追加輸送が出来ます。追加輸送は、１金で１輸送出来、初期状態では１追加輸送だけ出来ますが、右にカードを指すことで追加輸送の数を増やすことが出来ます。
全てのプレーヤーが追加輸送を行ったら、クリーンアップです。まず、マップ上の駒の数だけ１点が入り、シエスタの進み具合によってそれに応じた得点が入り、シエスタの位置を全て０に戻します。この時、手番順の早いプレーヤーの駒が一番上になるようにします。そして、次のラウンドの屋根をオープンし、次のラウンドが開始します。
ここまで、おおまかなゲームの流れをざっくり説明しましたが、このゲームは、フリーアクションが多数存在します。交易品の使用、屋根の使用、ヘルパー（下に刺したカード）の使用、また、資材の購入・売却などはフリーアクションで、基本的に好きなタイミングで使用できます（屋根やヘルパーは、使用できるフェーズが限られているものもある）。
左にカードを挿すと、カードプレイの後のフェーズで資材が沸くので、純粋な拡大再生産です。このゲームは大農場というタイトルなので、左にカードをいっぱい挿せばいいのではと思いがちですが、このゲームのキモは、生産した資材を輸送する事にあります。なので、追加輸送を増やす効果の右に挿すも重要で、終盤は、輸送先となる上に挿すも重要で、強いヘルパー（下に挿す）も重要なので、バランスが問われます。
カードは、ヘルパー（下に挿す）としての効果がユニークスキルで花形ですが、これはピンキリで、弱いヘルパーも多数存在します。ヘルパーは全部で６６種類あり、本wikiでは、全カードについて攻略情報を記載します。左に刺した場合、カードにより、オリーブ、麦、ブドウのどれかが生産できるようになります。右に挿した場合、カードにより、１追加輸送、１金収入、１ブタ小屋の３種のうち２種の効果が得られます。上に刺した場合（荷車）、それは輸送先となり、その難易度によって２荷車から６荷車まで存在し、達成すると、その数字の場所に駒が置け、数字の分の得点が得られます。さらに、置いた駒のまわりに他プレーヤーのそれより小さい数字の駒があれば、それを除去して１点が入ります。先述の通り、ラウンド終了時にマップ上の駒の分だけ１点が入るので、他プレーヤーの駒を除去すれば、そのプレーヤーの得点収入を１点分削ることが出来ます。
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